ワンピース倶楽部に出展。

野沢二郎氏の作品をワンピース倶楽部に出展。
現代アートを一年に一度は買うと決意した人たちの集まりの会。
ここで現代アートのことを色々勉強し改めて感じることが多かった。
初めて野沢さんの作品を買ったときのことは忘れない。
これからは買うつもりで作品を見ようと思った瞬間だった。
アートは見るものではない買うものだと思うと全くちがってみえるし
私も版画を多くの方に買い続けてもらっているので
作家にとってそれがどんなに大きなエネルギーになっていることか
痛切に感じる。作品を買う人も作品の担い手のひとりなのだ
生きている作家の作品を買うことこれもまたLIVE。
ワンピース倶楽部の展示は12日まで
【場所】   
NZ
東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB1F
TEL:03-5809-2103



鉄の彫刻家浅井憲一さんの個展。

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北海道から鉄の彫刻家がやってきました。
かれこれ15年ぐらいのお付き合いの彫刻家
作家として畑を耕しながらの彫刻家生活。
作家の浅井さんは人柄もさすが北海道。開放感のある方です。
奥さまの幸子さんも素晴らしいキャラクターです。
作品だけでなくお二人にあえるのもこの個展の魅力。

鉄の素材感がすばらしい。
真夜中のサーカス。六本木の街とは思えない
魅力的なロケーションの中での個展です。
http://striped-house.com/now.html

森英記氏はオープニングでSAXを披露。
鉄とSAXの共鳴。
即興で作品のイメージを演奏。

会期は21日まで。六本木ストライプハウスギャラリー
会期中にまたSAXが乱入するかも。






オトエガクの基本はちょっとはみ出すこと。

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大事なことは納まらないということ。
ちょっとはみ出すと今まであった
なんともいえない閉塞感が
急に変わることあがる。
今回の企画の原動力は野沢二郎さんのキャリアや
経験や年齢をこえてチャレンジするという精神だ。
那須でも何か自分に変化が起きていると語っていた。
年齢には関係なく人はどんどん変わるし
居心地のいい場所が出てくるとそこから飛び出したくなる
普通そんなに変われないよと言う人もいるが
変わる時は変わる。
でもきっかけは必要だ。
そんな時音楽や絵画が役に立つ。
えっ?ほんとかどうか?試してみてください。



ライブペインティングはブームか?。

ライブペインティングは結構ブーム。
昨日も汐留で何人か2日間で描くをライブしていた。
ちょっと前にミヤザキケンスケさんのお遍路(四国巡礼)の旅
でのスケッチや旅先でのお礼代わりの似顔絵スケッチこれは面白かった。
即興で描くは絵描きにとっては基本。芸は身を助ける。
基本的にどこででも描く。
今日もライブペインティングをしている人に会ったが
ライブペインティングをしている人はコミュニケーションが
好きな感じがするな。

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ミヤザキさんと森氏。
年の差は聞かないことにしよう。
ミヤザキさんは野沢氏と同じ筑波大卒。
堅い感じの大学イメージだったけどフットワークがとてもよさそうだった。







汐留シオサイトアートプロデューサー雨海武さん。

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汐留に向う。
面白いイベントをプロデュースしている雨海氏に会いに行く
雨海氏は野沢二郎氏の予備校時代の教え子でもある。
とてもいいテンションでアート界を活性化する仕事でがんばっている。
今回の真夏の画家とライブハウスのことでもご協力いただいています。
ありがとうございます。

このアートフェスは今回で3年目になるそうで15・16日はコンペの審査が行われる。
http://www.sio-site.or.jp/event/0908gsj/090801_01.html

雨海氏のコンセプトは日常の中でアートをもっとカジュアルに楽しむこと。(ですよね?)
作り手がワンブースずつ借りてアートのお店を開いている。
作品の実演販売。作家の顔の見える販売
雑貨感覚で作品が買えるのでものすごくお手ごろだ。
普通こういう感じは質に問題が出るのだが
出展作家の質の高さに驚いた。趣味のいい作家が多い。
価格は日常価格に押さえられている。
すべて雨海氏のセレクション
いつもこまめに全国のイベントに飛び回って
新しい才能を探しているだけの事はある
隠れた才能はどこにいるか分からないしアーティストが
自分で自分の作品を売ることとは何かを実感できる。
作り手だけではないアートを支える
仕事が大切だと痛切に感じる。
「汐留アートファクトリー」
16日まで汐留シティーセンター毎日19時まで







野沢二郎×森英記 真夏の音あわせ

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さていよいよLIVEも近づいてきたので
二人の音あわせがはじまる。
多忙な二人が会うのはほんとに難しい。
ついに吉祥寺の焼き鳥屋で実現。
ありがちなライブじゃなくしよう!が二人のテーマだ
いったい何が出来るのかミーティング
二人ともジョッキ生を水のように飲む。
泡盛に行き着くまで
音の話が続く。ツョ!!
森英記氏は野沢氏の絵を描くパフォーマンスのスピードをきにしている
音の縦糸(コード)と横糸(キー)これは野沢氏も何かイメージしたらしい。
聞いてるうちに絵を描くことは
体を動かしてリズムをとる事だという気がしてきた

とにかくリハをやろう!!!ということで
次は野沢氏のアトリエに向う。
乞うご期待。



エストニアのピアニストTONU NAISSOO(トヌー・ナイソー)

新宿ピットインにピアノのLIVEを聞きに行く。
ソロアルバム発売で来日中のエストニアのピアニスト
トヌーさん。とってもやさしそうなおっきいおじさんだ。
ジョンレノンやジョニーミッチェル・映画音楽
トリビュートの幅は広いが語り口はトヌーさん。
サマータイム良かったなあ・・。
クラシックは再現芸術とよく言われるが
JAZZは過去の名曲をリスペクトすることが
本当に多い(気がする)
でも語るのは現代のプレーヤー
JAZZなのだが難しくない聞きやすい。
エストニアといえばバルト三国
透明感は風土のものか?
ピアノはとても不思議な楽器だ誰にでも弾けるのに
誰が弾いても違う音色になる。
楽器は生き物。

一緒に始めてピットインにいった
友人がビックリしていたこと・・・。
ピットインの席が全部前を向いて
教室みたいだと言っていた
今まで考えてなかったけど
LIVEハウスにはLIVEハウスの作法がある。
エストニアはどうなっているのか聞いてみればよかった。
オトエガクはもっとごちゃごちゃしているな・・・。

LEGEND OF ROCK日比谷野音。

久々に日比谷野音に行った。
やはりここで思い出すのはRCサクセションとミルトン・ナシメント
最近ほんとに遠ざかっていたので
ちょっと新鮮。
「LEGEND OF ROCK」いわゆる70年代ROCKの
大スターをトリビュートするバンドが勢ぞろい。
本人よりも本人を良く知っていると思われるバンドの方々。
愛がありますね
ジミヘン・バンへイレン愛するミュージシャンへの思いと
演奏のテクニックの追求度は日本人が
一番なのではと思わせる。
音楽は生きがいだよなーー。
スターの魂が舞い降りてくるエンディングだった。
森英記氏はこのジミヘンのトリビュートでは
世界的第一人者のジミセンと
月に一回池袋ADMでクラブイベントを行っている。
池袋ADM
次回は8月22日クラブバルドー(土曜)24時から。

那須の空気。殻々工房のこと。

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那須に行くのは久しぶり。野沢二郎さんの個展も5年ぶりとか・・・。
那須はここ6・7年でレストラン・カフェなど
いわゆる温泉地ではないムードの
場所が数多く出現してきているらしい。

殻々工房もそんなこだわりのお店としてスタート
実にお料理がおいしくファンが沢山いる。
今回も超満員。まさに音絵楽の「楽」な空間。
オーナーの野澤さんはこのお店兼ご自宅をご自分で建てられた。
音楽や美術に詳しくお店にも沢山の
美術書が・・。このライフスタイル
都会の人なら誰でもきっと一度はあこがれるだろう。
でも冬は厳しい。
那須の一番いい季節は10月から11月
観光客も少なくなったころ本物の那須を愛する人たちが集うそうである。
お店でお知り合いになったステキなご夫婦からうかがったお話。
殻々工房は那須でかならず立ち寄るお店の一つだそうだ
那須時間。この空気
作品を作ることだけがクリエイティブなのではなく
人生を楽しむことが
それぞれのクリエイティブであるとつくづく感じる。





7月18日那須殻々工房で。続く対話。

野沢×森の往復書簡はこのあと
栃木の那須にある
殻々工房へと
続きます。
水戸の「ギャラリーしえる」以来の二人の対面です。
殻々工房はとてもステキな空間。
ここではここにしかない音楽と絵画と
そこにいらしているお客さんとの間に
新しいスペースが広がるはずです。
週末那須までいかがですか?




対話は続くby森英記

Q,JAZZという表現形式に巡り合った個人的事情は?

ルーツは小学校のころ「シャボン玉ホリデー」や「夢で逢いましょう」で見た
クレイジーキャッツの安田伸さんや
松本英彦さんをTVで見てカッコエーな!!と思ったのがキッカケです。
とてもきわめて単純。SAXといえばJAZZ。

Q.「大きな物語」=音楽史の中での自分の立ち位置のようなことは考えますか?

立ち位置というよりはいつも考えていること・・。
今まで聴いてきた音楽や経験を糧にして美しいメロディーを演奏すること。
時間を共有している聴取者とコミュニケートすること。
それを最優先して考えていると言うことぐらいしかいえないかなーー。
糧にしている過去の演奏家の話をするときりがないけど
画家でいうとポロックという画家がいますよね。
ポロックの絵を見たときすごく楽になった。
僕はポロックが自分の美術史的な立ち位置をものすごく意識して
表現したのかどうかは知らないので分かりませんしそこまで知ろとは
あまり思っていないかもしれません。
ただあの絵を見たときにノイズやサウンドではなく確かに
メロディーが聞こえて来るんです。
つい最近も上野で原画を見ましたが
最初はすごくうるさく感じてやがて静かになるそんな印象でした。
他にもいろんな作家の絵があったからなおさら比べて分かりましたね
何かとても楽になる。ポロックのことはもっともっと
野沢さんに聞いてみたいところです。


香を聞く。

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真夏の画家が格調高くなってきたので
香の会などに行ってみることにした。
急な飛躍。
かねがね香は「聞く」
と言うが何を聞くのか気になっていたので
とっても面白かった。

今回のお題は持統天皇のあの有名な句

「春過ぎて夏来るらし白たへの衣干したり天の香具山」

この句は今日たかれる7つの香りの香の中のどの香に
一番ふさわしいかを当てるというもの。

まずこの句の意味からうかがって
イメージを膨らませたあとに香を聞くと
ものすごく集中する。
においに集中するときは不思議と目を閉じていた。
ちょうど耳を澄ますときのように。

感覚がみがかれるなーーー。
今回の先生はこのようは昔の句ばかりではなく
歌舞伎十八番やJAZZの名曲等幅広く「聞き香」のお題にする
ステキなセンスの方でした。



野沢氏からの回答。

そうは書いてみたけど、明確には答えられそうになくて・・・。
ゴッホにしてもゴーギャンにしても。ピカソにしてもマチスにしても。
カンディンスキーにしてもモンドリアンにしても。
みんな違っていて、十把一絡げに捉える事はやっぱり難しいな~。
ただ、それでもあの頃の画家たちに共感するところが多いのは、
共通に持っているある種の純粋さかな。
カンディンスキーあたりが造形要素としての色や形をつき詰めてゆく純粋さはも
ちろんだけど、美術の力を信じる純粋さ、
社会に対する態度の純粋さにも共感します。
そういう意味では、銀座の個展の時、森さんが演奏してくれた
「エリック・サティ」も同様かな・・・・。

野沢二郎

オト猫から

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やーーー。なんか質問が深い深い。
ヤッパリ今回音絵楽がお招きするだけの事はありますね
野沢さんは画家という言葉にすごくふさわしい方で今回の企画も
絵描きさんの絵の描き始まりはどうなっているの?
一回見てみたい!!!!が
きっかけです。

そこでちょっと野沢さんに質問

Q改革期の画家達が考えたような事を今考えているとは
具体的にもう少し教えてください?


この改革期とは音絵楽が始めた昨年のイベントのベーシックな考え
絵があって音楽があった「ベルエポック」のころと重なるんですが
どんな意味なのかなーー。


さらにさらに質問は続く野沢→森

森 英記への野沢二郎感想と質問はさらに続く

ジャコメッティ!、最近見たのは、葉山の神奈川近美、千葉の川村美術館の巡回
展にも、巡回して見に行きました。あの時は慰められた感じがしたな~。
作品は確かに「極限までそぎ落とした」感じですね。
消えてしまいそうになりながら、それでも残る針金みたいな精神。
彫刻もいいけど油彩もいいんです。あのグレーには憧れます。

「静けさ、立ち上がっていくスピード、徐々に始まるクレッシェンド」など、
確かに最近の制作では特に、そういう感じを意識します。
スポーツ見てて感じることもあります。ゆっくりとしたパス回しから、
突然サッサッっとパスが回ったかと思うとバシッーーっとシュートが決まったり。

前回は抽象絵画を描き始めたころの個人的な事情を書いてしまい、
やっぱりちょっと気恥ずかしい思いです。
森さんもJAZZという表現形式に巡り合った個人的事情があると思うのですが、
語れる範囲で教えていただければありがたいです。
また一方で、「小さな物語」と「大きな物語」という言い方をすることがありま
すが、「大きな物語」=音楽史の中での自分の立ち位置のようなことは考えますか?

さらに質問はつづく。画家:野沢二郎→森英記

野沢 二郎⇒質問
Q、バラやリンゴを描いた絵を見て「わからない」という人はいませんが、
抽象絵画は、「わからない」といわれます。
Jazzは、抽象絵画みたい、って私は常々思っていますが、
あまり「わからない」っては言われませんよね。何ででしょうね。

森 英記⇒回答
A.リンゴなどの絵画では目に見える形に近い状態を平面に写しますよね。
いわいる「写生」だと思うんですけど。それが具象ですよね・・。
音楽の場合は抽象・具象と言う区切りがそもそもないような気がするんです
音楽は区切りで考えると抽象しかないと思います
たとえば「チューリップ」にしてもあのメロディーをもしはじめて聴いた人がいたら
これはチューリップだ!とは思わないんじゃないでしょうか?
歌詞や題名や今までの知識が具象にしているんだと思うのです。
また、話はかわりますが
メロディーがなく言葉(歌詞)だけなのですがJAZZに
印象が近いものがあります。
落語です。落語は分からないという人は殆どいません。
落語が何でJAZZに近いのかそのわけはまた・・・。



野沢 二郎⇒質問
Q、新曲「うちなー」を何度か聴かせて頂きました。
心地よく耳に残っています。「明るく軽快な感じ」がしましたが、
志向する音楽は、言葉で言えばどんなものですか?

森 英記⇒回答
A.毎日ジャズを中心に、ジャンルを問わず(気にせず)沢山聴きます。
ハードロックやレゲエは大好きですが演奏手段ではありません。
私が志向しているのはJAZZのスタイルで
分かりやすい美しいメロディーを感じてもらうことです。

森英記氏へのQ&A。

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Q ふだんから絵画に興味はありますか?
  どんな作品が好きですか


A 作品をギャラリーや美術館で見るのは好きです。好きな作品はいっぱいあります。
美術のことを良く知っているわけだはないのでぱっと見ていいな!
と思うことがほとんどです。
印象深く覚えている物の一つとしてジャコメッティの作品には衝撃がありました。
何であんなことになっちゃうのか(極限までそぎ落とされたフォルムのこと)
音楽とも似ているところがあるのでおおーーーと思ったのかな?
今思えばですけど・・。
あとから専門家の説明を聞いて自分が考えたことと似てたんで
僕でも分かるときはわかるのかーーって少し調子に乗りました。(笑)
そのあとも気になっていてTVをみていたら
矢内原伊作さんとジャコメッティの関係を知ってさらにビックリしましたね。
モデルと作家の関係ってすごいことなんだなーーと。
言葉を超えた感じあえる二人の関係は恋愛以上ですよ(笑)。

Q ふだんのフィールドはJAZZミュージック
だと思いますが
なぜ野沢二郎氏と絵画と音楽の共演をしたいと思いましたか?


A 昨年銀座のギャラリーで野沢さんが個展をされていた最終日に
  思いつきでSAXを持って出かけました
  何の準備もしていなかったので緊張しましたが
  あの時はいきなりそこで思いついた曲を即興で吹く事は考えて
  いなかったので
  いつも吹いているスタンダードを吹いたと思います。
  そのとき大きな作品の前で吹いたのですが
  吹いている最中に作品のパワーが伝わってきました。あと野沢さんが
  僕の演奏をものすごく真剣に聞いてくれているのが良く分かりましたから・・
  音で答えたいなと。
  まだまだですがこれから演奏は良くなっていきますよ・・。
  
Q ふだんは譜面にキー(音階)やコード(和音)やテンポ(はやさ)が
描かれていると思いますがもし野沢氏の作品にキーやコード・テンポがあるとするとどんな感じがしますか?
特に今回のギャラリーしえるに飾られていた「雨上がる」(ブログ写真の背景)
という作品から感じたことを教えてください。


A野沢さんの作品には音楽のなかの要素がたくさんあります。
 キーワードでいうと静けさ・立ち上がっていくスピード・徐々に始まる
 クレッシェンド・シンプルな音の積み重ねなどこれから盛り上がっていく
 気配や感じですね。

野沢二郎氏へのQ&A。

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Q 現在描かれている抽象絵画表現を描き始めたきっかけは何ですか?

A.「反抗」でしょうか。
抽象絵画を描き始めたのは、学生だった20歳の頃です。
開学したばかりの「筑波大学」に入学できたのは良かったのですが、
世間では、文部省(文科省)、中教審、の言いなりの大学、などと言われていて、
ちょっと大学を出ると、いつも肩身の狭い思いをしました。
一方で、大学の中にいると、確かに管理的な傾向を感じざるを得ませんでした。
そのような大学の体制に対する反抗の気持ちと同時に、
体制批判によって心地よい場所を見つけている世間の群にも、何となく同調できない気持ちがありました。

「反抗」の相手は、そのような漠然としたものでした。
しかし、自分の中にある「反抗」の気持ちは、「表現」したかった。
その形式が「抽象絵画」だったと思います。

「抽象と感情移入」という本があったと思うけど
当時の私の気持ちは、ゆったりと自然に対して感情移入し、疑いもなく写実的に描く事に
違和感を感じていました。
丁度そのころ、池袋にあった西武美術館でアメリカ抽象表現主義の展覧会が開かれました。
J・ポロックやM・ロスコ、A・ゴーキーといった画家達に完全に心を奪われました。

Q 具体的なものは描かないと決めているのでしょうか?

A.今、那須にある「殻々工房」http://karakarakobo.seesaa.net/
でやっている個展は、「野沢二郎素描と油彩-花と心象-」です。
「花」は地上における形あるものの象徴。嬉しいときも悲しいときも、花は人の心のそばにある。
出品作の内、素描はすべて、コップに生けた花を、じ~っと、見ながら描いたものです。

(油彩では、具体的な形のない心象風景を描きました。同じ会場に並べて、見る人の中で、
「花」と「心象」が思いおもいに融合されればいいな、と思いました。)
「じ~っと}と書いたのは、1日2日、じ~っと描いてるうちに、花が萎れてしまって、

別の紙に、萎れた花を描いたりもしたからです。
萎れた後に、黒く凝り固まった花の残骸にも惹かれます。

というわけで「具体的なもの」の形には、強く惹かれています。
しかし、最初に質問の答えにも書いたとおり、いわゆる「写実的」に
描写することには抵抗があります。というか、描いているうちに、
花の内側の世界が無限の宇宙みたいに見えてきて、
いつのまにか半分、抽象的になってしまいます。

Q 今回ライブハウスで披露していただくのは油彩画のペインティングですが
  油彩画の描き始めになにか約束や決めていることなどありますか?


A.「真ん中」に描かない事です。
真ん中に描くと、バランスが良すぎて、もう描けなくなりそうな・・・。
絵を描くことは、旅をするようなものです。
旅の途中で、まだ見ぬいろいろなものに出会いたい。
だから旅の出発は、「風の吹くまま」がいい。
バランスの良い「無風状態」は困るわけです。


Q 音楽を聞きながら絵を描くということはありますか?

A.音楽を聞きながら描いていることもあるけど、
集中して描いているときは、
あまり聞こえていないと思います。
それでも音は、脳には届いているはずなので
何か絵には影響を与えているかな?
あ、そこで一つの疑問、森さんにあとで質問しよう。
絵は視覚、目で見る。目は閉じれば見えない。絵は見たくなければ見なければいいが、

その辺、音楽はどうなのだろう? 耳は閉じることができないから。
聞こえていても「聴いて」ないことはある。
制作中の音楽は、私にとってそのぐらいのレベルかもしれません。


Q 今回音楽との共演をしたいと思ったきっかけは何ですか?

A. この数年、自分の絵を変えたい、と思っていました。
こつこつと積み重ねて完成させる制作から、もっと、刹那的な、一回性を大事にするような
制作にしたいと思っていました。といってもそのことは、言葉で言うほどストレートなことではないし、
これまで得てきた多くのものを捨てることでもあるような気もして、行きつ戻りつの制作でした。
去年あたりの発表から、ある程度納得のできる作品ができはじめました。
気がつけば、それは「現代美術」というような先端を意識したような傾向のものではなく、
むしろもっと「基本的な」思考、ある意味で純粋な制作しているように思います。
たとえば、19世紀後半から20世紀前半の改革期の画家達が考えたような事を今考えている。
もちろん、時代が違うから、まったく同じものではないけれど。
「すべて芸術は絶えず音楽の状態に憧れる。」と言った思想家がいたと思うけど、
色と形で描けばいいんだーと思う時、音楽の方向を見ているのかもしれませんね。

絵を描く意識が私の中で変わって来ているとき、
森さんの音を聴いて、(森さんはいつものように演奏しただけかと思いますが)、
音楽が、これまでとは違った音の表情=「音色」として伝わってきた感じがしました。


オト猫からの質問状。

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8月30日まで
このブログでは画家野沢二郎氏と
musician森英記氏に質問をしながら
この二人がライブペインティングに至るまでを
ルポしていきますまずはオト猫からの質問です
お二人も何か追加のご質問がありましたらどうぞ
往復書公開書簡というのはどうでしょう。。